Facebookノートでわかりやすいたとえ話が掲載されたので、転載許可をもらった。
転載元(要Facebookアカウント)
はやわかり「チェルノブイリ」と「福島原発」の比較
原発事故っていうと短絡的に「すわ!チェルノブイリ!?」って思う人が多いみたいなので。
・「すんごいしっかり鋼鉄の壁と扉」で囲んだ台所(圧力隔壁)の中で・「ガスコンロで鍋に入れた天ぷら油にわざと火をつけて、有毒物質(燃料棒)を燃やしている」(炉心)のを「原子炉稼働状態」・「この台所がある家」(原子炉建屋)
という感じで比較
※「わかりやすさ」優先なので「科学的に厳密な」正しさはありません。そういう類の正確さを求め、読み解ける人は、そもそも今回の件で「すわ!チェルノブイリ!?」とか思わないです。そう思っちゃう人に「科学的に厳密な」内容で説明すると、こちらは「安全だよ」ということを説明するつもりで書いた内容を、「ほらみろ、だから危険なんだ!」と、(科学的知識のなさゆえに)誤読しがちなので。今回のでパニくったり、浮き足だっているような人には「科学的正確さ」だけでは「伝わらない」と思って書いてます。
■チェルノブイリ有毒物質と一緒にガンガン燃えている天ぷら油の炎(稼働中の炉心)の消火訓練中。安全装置のせいで火力調節がうまくいかず「こんな種火みたいな火消したって、訓練にならんすよ」「せやなぁ」とコンロの安全装置を解除して火力アップ。「ようし、燃えたでー、じゃあこれで消火訓練すんぞ」「よっしゃー!」
と水ぶちまけたら、鍋ごと大爆発。
台所(圧力容器)の扉も、建物も吹っ飛んで、町中に有毒物質が大飛散。
■福島原発地震が来たので、ガスコンロの安全装置が燃えてる天ぷら油を自動消火。天ぷら油の火はちゃんと消したけど、その中で燃やしてた有毒物質の炭火がいつまでもくすぶっている。その後にその炭火を消すための水が、地震と津波で断水して炭火が消えない。早く水かけて冷やさないと炭が爆ぜて、最悪、家の回りと、向かい両隣りのご近所さんにも有毒物質飛び散っちゃうかもしんないからどうしよう。
・・・とかやってたらガス漏れ引火。台所の扉は大丈夫だけど、家の窓が吹っ飛んだ。もう家の中は危ないから、外からホースで急いで水かけようぜ。あと水道も止まって、台所の蛇口から水でないから、早く断水なおそうぜ←今ココ
「危ない」の意味と範囲、それに原因が全然違う。
■おまけ「スリーマイル原発事故」
ガスコンロで、天ぷら油に火つけて、有毒物質をガンガン燃やしておりました。その頃、台所の電気工事してたら、間違ってガスコンロの安全装置の線を切っちゃった。気がつかずにガンガンと燃やしてたら、本来なら「温度あがりすぎたら火を落として冷やす」安全装置が停止。また同時に、台所の中が蒸し暑くなってきたら換気する換気口が開きっぱなしに。→鍋の温度があがってきたので、自動的に「鍋に水かけて」(天ぷら油だから、火に水かけると大変なので)温度下げる緊急装置(これは動いていた)作動。
「あれ?なにこれ、数字がおかしいけど、これじゃ鍋に水かけるどころか、鍋が水につかってんじゃね?」「ちょ、これじゃあ燃えねぇよ」「水の量はかる装置がおかしいんじゃね?」「かもなー、止めちゃおうぜこれ」
鍋にかけてた水が停止。鍋は燃えっぱなし。最初にかけてた水が、蒸発。そこに、燃えっぱなしの鍋から出た有毒物質の燃えカスが混じった水蒸気に。開きっぱなしになってた換気口から、水蒸気が外へ。鍋、油まで燃え尽くして空焚き状態。2時間半後、やっと気づいて大慌てでガスの火をとめ、換気口もしめたけど、その間、水蒸気に混じって有害物質だだ漏れ。
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