Facebookのメンバーが新しい会社を作るケースは、Zinga、Quora、Pathなど数多いが、この会社がまだ目立っていない点と、だれよりもコードを書いたと称されるモスコヴィッツが起業した点で個人的に注目している。
TechCrunchの記事
http://asana.com/
AsanaはFacebookをベースに協業を行うためのソフトウェアを開発する目的で生まれたそうだが、まだベータ版ということで、ベータテスターを募集しているようだ。
Asanaは既存の競合ソフトウェアと戦うことが想定されるが、競合最大手のMicrosoftの現状を今回ご紹介したい。
その名も「Docs for Facebook」http://docs.com/
あれ?Microsoftじゃないの?とお思いかもしれないが、Microsoft FUSE Labs社という子会社で、Microsoft製ということには変わりない。
だが利用者について、示唆するタイトルがつけられている - そう、Facebookユーザ向けのWeb版Ofiice Suiteなのである。
これまでのMicrosoftユーザであれば、いわゆるMicrosoft Office 2007を利用するだろう。しかし、さすが巨人は意外と身のこなしが軽く、Web版であるlive.comのユーザはこれまでどおり囲い込み、Facebookにいる大量のユーザを獲得するためだけに、Docs.comドメインを利用しはじめたのである。
Microsoft FUSE Labsは米Microsoft内でソーシャル技術に取り組む組織 Future Social Experiences Labsの略で、2010年4月21日にすでにFacebookに主眼を置くサービスを展開している。
MicrosoftのFUSE Labs、Facebook向けWebオフィスアプリをベータ公開(2010/04/22の記事)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100422/347294/
Microsoft FUSE Labs
http://fuse.microsoft.com/
Docs.comの使い方についてはまた後日あげるとして、少し試したところ、エラーが発生したり、直感的なWindowsの操作を期待したが、ソーシャルへどうのように接続したらいいのかわからなかった。
このあたりをAsanaは攻めることで十分太刀打ちできるレベルにあるのではないか。
ともあれ、まだユーザはWebをそんなに信用していない可能性があり、ソーシャルプロダクトが持つ可能性がその信頼を打ち抜くのか、それともWeb経由の協業自体が進化しつつ、ユーザのリテラシーを高める方向に進むのか、継続して見守りたい。
Docs.comの使い方
1.http://docs.com/にアクセスし、Facebookの「Sign In」ボタンをクリック
※はじめての場合はログイン後にアプリの承認ダイアログが表示される。
2.ログインしたら、作成したいドキュメントのアイコンをクリックする。※ファイルをアップロードも可能。
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